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さくらアイコン1 東電の中の人たちが守っているもの

しかし、いつ見ても東電の会見がひどい。

マネジメント的に見て最悪である。


東京電力の社長である清水氏は、2日目に一度会見をした以降、公式の場に姿を現さない。
陣頭指揮を執っているとのことだが、一週間ほど寝たきりだったとか、いろいろなウワサが飛び交っている。

しかし、もう3週間が経つのだから、、記者会見のいくつかをするくらいの時間は取れるはずだ。
この地球規模で極めて重大な大災害である今回の原発災害について、社長の公式アナウンスが殆ど無い、ということは、異常中の異常でありえない事態である。

些細な事故ですら、トップ自らが謝罪会見をして真摯な態度とリーダーシップを発揮した補償や再発防止策を語ることで、企業はそのブランドイメージを保とうとする。

いわゆる組織の「保身」である。

この「保身」は、時にはピンチをチャンスに変え、企業ブランドイメージを飛躍的に貢献することすら、やりようによってはできるのである。


例えば、最近で高く評価されているのは、パナソニックのガスファンヒーター事故の件である。
当に耐用年数の切れた古いファンヒーター。放置しても誰も咎めないレベルの事故であった。
しかし、パナソニックは相当な期間(2年?)に渡って大々的なキャンペーンをはり、テレビではパナソニックのCMが全てこの謝罪と注意喚起のCMに差し変わったのは記憶に新しい。
かかった費用も、数十億では済まないのではないだろうか。
しかし、あれで実際にパナソニックは、企業ブランドイメージを大きく向上させている。


しかし、東電には、この会社組織としての「保身」すらない。

なぜか?
毎日見る、東電の会見にそれがよく現れているように私には見える。

武藤副社長が、申し訳なさそうにもニコリともせず、ぼそぼそと上目遣いで数値の羅列を読み上げる。
あれはいけない。
企業が組織の「保身」を考えるのであれば、もっと人当たりの良い、できればビジュアルも良い人間を臨時広報担当にでもして、ハキハキとしたわかりやすい会見をすべきである。

また、他の取締役がヒジをつきながら質疑応答に応えている姿が、態度が横柄だと批判されている。
事故発生から2週間以上経ってから、また別の取締役が避難所をまわって「ご迷惑をおかけした」と頭を下げて回ったが、これもおざなりで頭も高く誠意が感じられないと批判されている。
さらには、東京電力では、取締役は実は20人もいるのだが、他の16人は顔すら出てこない。

日本の半分が壊滅するかもしれない、という大事故だ。
社員全員とは言わないが、取締役の殆どが勢揃いした謝罪会見を開いても不思議ではない。

しかし、そういったことは今後も無いだろう。
たぶん、事態が収束したときに始めて、社長とせいぜい会長が並んで記者会見をするくらいと予測する。
解決という「オミヤゲ」も無く、ただだまって頭を下げるような謝罪会見は、彼らはしたく無いのだ。

これらの東電の姿は、とても組織が必死になって「保身」をしているようには見えない。
実際そうなのであろう。
東電は、組織としての「保身」はしていないのだ。

東電は、組織としてはすでに死んでいる。
自らの組織の「保身」すらしないほどに腐り落ちているのではないだろうか。


彼らが考えているのは、自分自身の「保身」だけだ。
役員は、各人が皆、責任を押しつけ合っているように見える。


つまり、毎日テレビで仏頂面でイヤイヤしゃべっている武藤副社長は、貧乏くじを引かされたのだ。
だからああいう態度にしかならないのだろう。
実際に、イヤでイヤで仕方がないのだ。
そこには、国民の多くを危機にさらしているという責任感どころか、現実感もないのではないだろうか。

避難所を回った取締役もそうだろう。
表情や態度にありありとそれが出ている。
人の表情や態度は、言葉よりも雄弁である。

社長の清水氏にいたっては、さらし者になるのがよほどイヤなのだろう。
この異常な状況を招いてでも、人前には極力出たくないようだ。
そこには、「自分がこの組織の長である」という意識はない。

彼らの頭の中には、「会社」すら存在しない。

あるのは、自分たち個人の「保身」だけである。


そう考えると、原発対応が遅々として進まなかったり、対策が二転三転したり、グダグダな記者会見で国民を不安にさせるのは、よく理解が出来る。

「東電という組織はもう無い」ということがわかった今、はたして誰がいったいあの原発を始末するのか?

考えるだけでも気が重くなる。


そう言えば、原子力 不安 保安院のアノ人。
アノ人も、なんとかした方が良いかもしれない。
人を不安にさせる。
いろいろと。

(イラスト : (c) がくぞう 氏 )

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