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さくらアイコン1 ■お金のしくみ(3)

■お金のしくみ3 景気と不景気

前回、前々回のブログで、

「お金」は「無」から生まれる
「お札」を増やすとその何倍もの経済が生まれる

ということがわかった。
これを踏まえた上で、「景気と不景気」について考えてみる。

  「景気と不景気」とはなんだろうか?

端的に書くと、

 「好景気」 ≒ 「インフレ」= 物資の量よりも、お金の量の方が多くなること

 「不景気」 ≒ 「デフレ」 = 物資の量よりも、お金の量の方が少なくなること

である。
物資に対してお金の方が多ければ、一つの物資を購入するのに沢山のお金を充当できる。
これがインフレである。
逆に、物資に対してお金の方が少なければ、一つの物資を購入するのに少ないお金で済む。
これがデフレである。
これを、前回出てきた「お金の回転」という観点から見ると、

「好景気」  ≒ 日本の中でお金がたくさん回転すること。
       = 経済全体の大きさが少しずつ大きくなっていくこと。

「好景気」  ≒ 日本の中でお金が少ししか回転しないこと。
       = 経済全体の大きさが少しずつ小さくなっていくこと。

ということである。
これを、もう少し詳しく次の3つの言葉を使って書くとちょっと専門的っぽくなる。(笑)

・「マネーストック」 = マネーサプライ (= マネタリーベース × 貨幣乗数)
・「マネタリーベース」= マネタリーベース = ベースマネー
・「貨幣乗数」    = 通貨乗数 = 信用乗数

■「マネーストック」

マネーストックとは、経済全体の規模を金額で現したものである。
マネーストックは、元となるお金であるマネタリーベースと、貨幣乗数を用いて、

  マネーストック = マネタリーベース × 貨幣乗数

で現される。
前回のブログを踏まえて書くと、100万円のお札(=マネタリーベース)を市場にばらまくと、経済全体の規模(マネーストック)は、その8倍(貨幣乗数=8.0)の800万円になる、ということである。

■マネタリーベース

マネタリーベースとは、主に日銀が発行した貨幣の総数である。
これが、日本経済の原資となっている。
(クレジットカード等のバーチャルマネー他も含まれるので、厳密には発行貨幣数以上の金額となる。
 “貨幣”とは厳密には物理的に存在する硬貨と紙幣のみを指すため。)

■貨幣乗数

前回書いたように、マネタリーベースが何倍になるか? という数値である。
銀行というシステムによって、経済は市場への貨幣供給量以上に増加する。

■お金は「回転」する。

マネタリーベース(≒お札発行数)を元にして、銀行等のシステムによって、経済は貨幣乗数の倍率だけ増加する。
好景気というのは、このお金全体の規模が物資と比較して相対的に大きい(増加し続ける)事であり、
不景気、とういうのは、この規模が小さくなること(減少し続けること)である。

まあ、ここまでは経済学の一般常識であろう。

しかし、ここで一つ気がつくことがある。
この話で重要なポイントとなっているのは、全て

     お金の量だけ

という事である。

お金の流通量こそが経済の本質であり、このコントロールこそが経済活動で最も重要なのだ。

そしてより重要なのは、現在ある貨幣の量(=マネタリーベース)よりも実は貨幣乗数の方だ。
これは、すでに見たように貨幣乗数の変動幅から考えれば、明らかであろう。
マネタリーベースは、あまり大きく変化させることは出来ないが、貨幣乗数は増減が比較的大きい。
貨幣乗数は、主に企業への貸出が活発かどうか?で決まる。
(個人消費は比較的安定しているが、企業の経済活動(借入)は変動が大きい。)

だから、景気回復には、個人消費よりも、まずは企業がお金を借りて、経済全体の規模を増加させることが重要なのである。
企業がお金を借りさえすれば、そのお金をもらう人が増え、給料が増え、個人消費が増える、という順番になるからだ。
(逆は中々無い。)


なので日銀は、金利を上下させて企業へのお金の貸し出し量をコントロールして、景気を操作している。
(金利が上がれば返済しなければならない金額が増えるため、企業の借金(≒貨幣乗数)は減る。
 逆に金利を下げれば企業がどんどんお金を借りるようになる。)
これが「金融政策」である。
(日銀は、市中銀行の“貸し出し態度”というアイテムによっても、この貨幣乗数を操作できる。)

だから、「お金は回転させるもの」であり、「回転しなければならないもの」なのだ。
お金の回転そのものが、景気の良し悪しということなのである。

大切なのは、全体のお金(経済)の量であり、回転の良し悪しによってその量が変動する、ということだ。
(誰が、この回転をコントロールしているか? についてはまた稿を改める。(日銀だけでは無い))

(つづく)

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