
■お金のしくみ(5) ロスチャイルドと中央銀行
前回、
重要なのはお金の量と回転だけということを書いた。
お金は、“銀行”というシステムを使って回転させ、実際にあるお金の量の何倍もの経済をその国に創り出す。
実はこれは、
詐欺である。
銀行は、預金者から借りたお金を、
他人に
又貸しして、実際にあるお金以上の経済を、文字通り“創り出して”いるのだから。
もし、預金者全員が預金を全て引き出そうとしたら、銀行はたちまち破綻してしまう。
(数年前には、栃木県の足利銀行がこの引き出し騒ぎを起こした。)
銀行の金庫には、「預金準備率」という名前でカッコつけた「ばれない程度のストック」だけしか残っていないのだから。
これは、論理的には完全な詐欺行為である。
しかしこれが成り立ってしまうのは、お金を必要とする側の方が、常に弱いからである。
例えば旧約聖書にも、こう書いてある。
「借りる者は貸す人の奴隷となる」実はこれらのことに、200年以上前に気がついた人達がいた。
それがロスチャイルド家である。
“ロスチャイルド”などと言う名前を出してしまうと、オカルト陰謀論風の話になってしまいそうだが(笑)、
ここでは実際に起こった事実だけを簡単に書いておく。
(ロスチャイルド家の詳細については、他でたくさん書かれていると思うのでそちらを参照の事。)
銀行というシステムの本質(=経済の本質=お金のしくみ)に気がついたロスチャイルド家は、
1815年、イングランド銀行を支配下に置き、イギリスの通貨発行権と管理権を手中に収めた。
そして1913年にはアメリカに連邦準備制度(FRB)を設立し、ドルの通貨発行権と管理権をも手にした。
元来“お金”は、各国の政府やその土地を支配している権力者等が、兌換紙幣等の形で発行、経済をコントロールしていた。
それを“国家”ではなく、個人がコントロールすることの出来る“民間銀行”が行うこと(=中央銀行制)が、さも当然のように偽装して(「中央銀行の独立性」というヤツですな(笑))、世界中に定着させたのがロスチャイルドの(一族にとって)最も大きな業績である。
最近では、ロスチャイルド家が中央銀行の所有権を持っていない国は、
全世界でアフガニスタン、イラク、イラン、北朝鮮、スーダン、キューバ、リビアの七ヵ国だけとの事。
その後、アフガニスタン、イラクはどうなったか?
みんなが知っているように、すでにアメリカに侵略されてしまい、通貨発行権を握られている。
そして現在は、イランがターゲットとなっている。
たいへんわかりやすい。
「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。
そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い。」 マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(1790)これが有名なロスチャイルドの発言である。
ロスチャイルドは、通貨発行権(=お金の量を決定する権利)が、最も重要な権力であることをよく知っているのだ。
それさえ掌握できれば、政治や国家権力なんてどうでも良いのである。
お金の量をコントロールできれば、景気の良し悪しを自分でコントロールでき、株や先物他でいくらでも大金を稼げるし、もちろん政治なんて簡単に意のままにできるのだから。
重要なのは常に“お金の量”であり、それをコントロールする仕組み、つまり中央銀行制を構築・支配することが、世界を支配することになる。(つづく)

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