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さくらアイコン1 コンクラーベ

前回のブログで、現ローマ法王の画像を貼り付けたら、さっき法王辞任のニュースが。
別に私のブログの写真とはなんの関係もないだろうが(笑)、ちょっとびっくり。
実は、前回のブログを書いている最中にも、日銀総裁白川の辞任のニュースが飛び込んできたばかり。
ちょうど中央銀行の話を書いていたので、今回は日銀の話を書く予定だったが、急遽ローマ法王の話を書きたいと思う。
しばらく経済話が続いたので閑話休題、ということで。

■コンクラーベ

前回くらいから有名になったが、ローマ法王は「コンクラーベ」という選挙方法によって、全枢機卿の中から互選で選ばれる。
この名前が面白くて日本ではすでに知名度が高い、キリスト教カソリック最高指導者の選挙システムだ。

全世界で数億人以上?と言われるカソリック信者の頂点に立つ選挙。
だからこそなのか、その選出方法はなかなか手が込んでいる。
コンクラーベ中は外部との接触が一切絶たれ、会場周辺では電波ジャミングまで行う念の入れ様らしい。
1回目の投票で2/3以上の票を獲得すればすぐに決まるが、それで決まらなかった場合が長い。
(なにもせずに)2回目、3回目と投票を行い、それでも決まらないと年長者が講話をしたり、お祈りが入ったりするらしい。
それらを繰り返して、最終的に7回目まで決まらない場合は、最後の投票で最多票の2人で決選投票を行うとのこと。
さすがの重要ポストらしく、慎重な選出方法となっている。
「まさに◯◯◯◯ー◯」
というありきたりのボケは自粛しておこう。(笑)
わざわざブログで書きたいのは、そんなダジャレではない。

世の中にはいろんな重要選挙があり、様々な慎重で厳正なる選挙方法があるが、実は、

   どのような選挙方法も「完全に適切には候補を選べない」

ということが、数学的(論理学的)に証明されている。
これをアローの不可能性定理と言う。


例えば、単記投票制(日本の中小選挙区制等)では死票が増える。
これは、全数で見るとA党の支持者が多くても、人数の多い小選挙区でB党が競り勝つと、B党が第一党になるという逆転現象が起こりうる。
また「最も当選させたくない候補」が当選する、という事態さえ発生する。
これは選挙制度として正しい/完全であるとは言えない。
また、複数候補へ投票する選挙制度では、ジャンケンのようにいわゆる三すくみの状態になり得る。
これも選挙制度としては不完全である。

その他、順序を評価する方式、勝ち抜き方式、総当たり方式など様々な選挙方式がある。
しかしパウロスの全員当選モデルで知られるように、選挙方式ごとに当選者が全て異なる、という事態すら発生しうるのだ。
これらを踏まえた上でアロウという経済学者が、数学的・論理的に、完全な選挙方法が存在しないことを証明した。

つまり、日本の選挙であっても、アメリカ大統領選挙であっても、コンクラーベであっても、どれも完全な選挙はできないのである。
いくら手の込んだ選出方法を採用しても、実はそれはあまり意味がないのだ。
信者達に向かって「みんなが(だいたい)納得のいくような方法で選んでますよー」というアピールをしているだけのことなのである。
選挙は、公平でそこそこ厳正であれば、それで良しとしなければならない。
全員が100%満足できる選挙方法は無いのだから。

コンクラーベも、仰々しい衣装を着たり、白や黒の狼煙を上げたり、鐘をついてみたりと、いろいろとイベントの盛り上げに大変そうだ。
いっそのこと、中ではサイコロで決めてしまえば良いのではないか?

だって、神様だっていろんなことをサイコロ振って決めてるんだから。


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